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退職代行で失敗するパターン3つと、申し込む前に見抜く方法

退職ガイド管理人最終更新 2026-08-24

「申し込んだのに会社に拒否された」「対応が遅くて出社させられた」——退職代行で実際に起きている失敗は、だいたい3パターンに絞れます。この記事は、その3つと、申し込む前の無料相談で見抜く方法を説明します。

結論:失敗の9割は「申し込む前」に防げる

失敗パターン 原因 防ぐタイミング
① 会社に拒否されて終わった 運営元にできない交渉を期待した 申し込み前(運営元の確認)
② 対応が遅く、出社させられた 対応開始までの体制を確認しなかった 無料相談時(即日対応か質問)
③ 紹介料目当ての弁護士に回された 「弁護士紹介」の中身を確認しなかった 契約直前(紹介の理由を質問)

3つとも、契約後に気づいても手遅れです。無料相談の段階で見抜けます。

失敗①「交渉します」と言われたのに、会社に拒否されて終わった

民間企業が運営する退職代行は、法律上「退職の意思を伝える」ことしかできません。会社と交渉できるのは、団体交渉権を持つ労働組合(憲法28条・労働組合法6条、使用者は正当な理由なく交渉を拒めない=同法7条2号)と、法律事務を扱える弁護士だけです。

にもかかわらず「有給の交渉もお任せください」と案内する民間業者があります。弁護士でない者が報酬目的で法律事務(交渉・示談など)を扱うと、弁護士法72条が禁じる非弁行為に当たる可能性があるため、本来この案内自体がおかしいのですが、知らずに申し込んでしまう人がいます。

結果、会社側が「有給消化には応じられない」「退職日はこちらで決める」と拒否してきたときに、業者は何もできません。利用者は結局、自分で会社とやり取りするか、追加費用を払って弁護士に切り替えるかの二択に追い込まれます。

防ぐ方法: 申し込み前に「有給消化や退職日の交渉はできますか、それとも伝えるだけですか」と聞いてください。「交渉できます」と答えたら、運営元が労働組合か弁護士かを確認します。民間企業なのに交渉できると答えた業者は避けてください。

失敗②「今日中に会社へ連絡します」と言われたのに、動いてくれなかった

退職代行を使う人の多くは、明日も出社したくないという状態で申し込みます。ところが業者によっては、申し込みから実際に会社へ連絡が入るまでに1〜2日空くことがあります。【要確認:具体的な日数の公的・業界統計は確認できず】

原因は単純で、対応するスタッフの人数に対して申し込みが集中しているケースです。LINEは既読になるのに返信が来ない、電話がつながらない、という状態が続くと、その間ずっと「今日も会社に行かなければいけないかもしれない」という緊張を抱えたまま待つことになります。

防ぐ方法: 無料相談の返信速度そのものが判断材料になります。日中に問い合わせて、その日のうちに具体的な返信が来るかを確認してください。「即日対応可能」という表記があっても、実際には申し込み集中日などで対応が遅れる事例が報告されています。【要確認:「条件付きであることが多い」という割合の裏付けは確認できず】「今日申し込んだら、いつ会社に連絡が入りますか」と具体的な日時を聞き、曖昧な返事しか来ない業者は避けてください。

失敗③ 弁護士紹介の裏に紹介料があった

未払い残業代や退職金の請求交渉が必要になったとき、労働組合系の退職代行は「提携弁護士を紹介します」と案内することがあります。この紹介自体は違法ではありませんが、業界最大手の一つだった「モームリ」(運営元・株式会社アルバトロス、3年でシェア7割・累計4万件超の実績)の運営会社社長ら2名が、顧客を提携弁護士に紹介し1件あたり約16,500円の紹介料を受け取っていた疑い(非弁提携・弁護士法違反)で2026年2月3日に逮捕され、同月24日に起訴されました(社長らは起訴内容を認めています)。

紹介された弁護士をそのまま使う義務はありません。紹介料が乗っている分、割高な着手金・成功報酬を提示されている可能性があるためです。「紹介されたから」という理由だけで契約すると、自分で法律事務所を探して見積もりを比較する機会を失います。

防ぐ方法: 弁護士を紹介されたら、その場で契約せず「紹介料は発生していますか」と聞いてください。答えを濁されたら、一度持ち帰って自分でもう1〜2件見積もりを取ってから決めてください。無料の法律相談窓口(法テラス=日本司法支援センター。国が設立、経済的に余裕がない場合は無料相談も利用可)で相場感を確認する方法もあります。

申し込む前に見抜くチェックリスト

無料相談の時点で、この4つを聞けば大半の失敗は防げます。

  1. 運営元は民間・労働組合・弁護士のどれか — 交渉できる範囲がここで決まる
  2. 今日申し込んだら、会社にいつ連絡が入るか — 具体的な日時を答えられるか
  3. この見積もりに含まれていないものは何か — 追加費用の有無
  4. 弁護士を紹介する場合、紹介料は発生するか — 答えを濁す業者は避ける

曖昧な返事しかできない業者は、契約後の対応も曖昧になる可能性が高いです。

実体験:「待たされる」つらさは、辞めたあとの手続きでも同じだった

私自身は2026年に退職代行を使わず自分で会社に退職を伝えましたが、辞めたあとの離職票を待つ間、同じような「いつになるか分からない待たされ方」を経験しました。到着日がはっきりしないまま数日が過ぎ、その間はハローワークでの手続きも進められませんでした。

退職代行の対応の遅さも、これと同じ構造です。「いつ動くか」を具体的に答えられない相手に、大事な連絡を任せてはいけません。これは代行業者選びに限らず、退職前後のやり取り全般に言えることだと感じています。

次にやること

無料相談で、上のチェックリスト4つのうち最低でも「対応開始までの日時」と「見積もりに含まれないもの」の2つを聞いてください。この2つに具体的に答えられる業者であれば、大きな失敗は避けられます。

退職代行Jobs ニコイチ ネルサポ


※本記事は2026年8月時点の調査に基づく一般的な情報です。料金・条件は各社・各制度で変わるため、契約前に必ず公式サイトおよび最新の制度情報をご確認ください。医療・法律の個別判断が必要な場合は、専門家(弁護士・社会保険労務士・医師)にご相談ください。

退職ガイド管理人

2026年に退職・手続きを実体験

事業会社で管理部門(経理・労務・総務)を統括する側にいました。2026年に退職し、失業保険の申請・ハローワークでの手続き・健康保険の切り替え・住民税の直接納付・保育園の継続手続きを実際に経験しています。「辞めるまで」で終わらず「辞めたあと」まで書けるのは、そこを自分で通ったからです。

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