退職代行おすすめ3社
- 退職代行は運営元が3種類あり、できることの範囲が法律で決まっています
- 民間の業者は「伝える」だけ。有給や退職日の交渉は労働組合から、お金の請求は弁護士だけです
- 大手なら安心とは言えません。2026年2月に大手の運営会社社長らが弁護士法違反の疑いで逮捕・起訴されました
この記事の内容
会社を辞める自由は、法律で守られています。それでも、実際にはここで止まります。
- 上司に切り出せないまま何ヶ月も経っている
- 「人手が足りない」と引き止められて話が進まない
- 朝、体が動かない。もう会社に行きたくない
どれかに当てはまるなら、退職の連絡を代わりにやってもらう選択肢があります。それが退職代行です。
いま退職代行は数十社あります。この記事では「どの会社が良いか」の前に、「誰が運営しているか」という1つの物差しで絞る方法を説明します。
ここさえ間違えなければ、大きな失敗はありません。
退職代行おすすめ3社をひと目で比べる
| Jobs | ネルサポート | ニコイチ | |
|---|---|---|---|
| 料金 | 27,000円 | 15,000円 | 27,000円 |
| 会社との交渉 | ◎ | △ | △ |
| 運営元のはっきりさ | ◎ | △ | ○ |
| 料金の低さ | △ | ◎ | △ |
| 運営 | 株式会社アレス/合同労働組合ユニオンジャパン | 記載なし(「弁護士監修」の記載のみ) | 株式会社ニコイチ(民間企業) |
| 対応時間 | 24時間365日 | 記載なし | 7:00〜23:30(年中無休) |
※ ◎○△ の付け方はこの記事の最後に全部書いています。金額は税込。公式ページの記載が変わることがあるので、申し込む前に必ず自分で確かめてください。
退職代行の選び方|失敗しないための3つのポイント
数十社の中から選ぶとき、見るところは3つだけです。
逆に、ここ以外はほとんど差がありません。
- POINT 01
運営元が「労働組合」か「弁護士」かを確かめる
退職代行は運営元が3種類あり、できることが法律で違います。民間企業は退職の意思を「伝える」ことしかできません。有給を使い切って辞めたい、退職日をずらしたい——この手の話し合いが要るなら、労働組合か弁護士が運営しているところを選びます。
- POINT 02
料金に「追加費用なし」と書いてあるかを確かめる
相場は2〜3万円です。ここから大きく外れて安いところは、あとから追加請求が出る作りになっていることがあります。公式ページに「追加料金なし」「これ以外にかかりません」と書いてあるかを、申し込む前に自分の目で見てください。
- POINT 03
無料相談の返信が、どれくらいで来るかを確かめる
申し込んでから会社への連絡まで数日空くと、その間ずっと出社の圧力を受け続けます。ほとんどの会社はLINEでの相談が無料・匿名です。契約する前に1通送って、返ってくるまでの時間を測ってください。これが一番あてになります。
そもそも退職代行とは何か
自分の代わりに、会社へ「辞めます」と伝えてもらうサービスです。
本人は会社に電話も出社もしません。
法律上、退職を伝えるのは本人でなくても構いません。正社員なら、伝えてから2週間で辞められます(民法627条)。
会社の許可は要りません。
「就業規則で1ヶ月前と決まっている」と言われることがありますが、法律のほうが上です。
退職代行が使われるのは、法律の問題ではなく「言い出せない」という現実の問題を外注するためです。
運営元は3種類。できることが法律で違う
| 運営元 | できること | 会社との交渉 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 民間企業 | 退職の意思を伝えるだけ | × できない | 連絡だけ頼めればいい人 |
| 労働組合 | 退職日の調整・有給の交渉 | ○ できる | 有給を使い切って辞めたい人 |
| 弁護士 | 未払い給与・残業代・損害賠償への対応 | ○ すべてできる | 会社ともめている・もめそうな人 |
これは好みの問題ではなく、法律の線引きです。
弁護士資格のない人が報酬をもらって会社と「交渉」すると、弁護士法違反(非弁行為)になります。だから民間企業の退職代行は、本来「伝える」ことしかできません。
ここを超えてくる業者が、トラブルの発生源です。
実際に2026年2月には、大手「モームリ」の運営会社社長らが弁護士法違反の疑い(顧客を弁護士に紹介して紹介料を受け取る非弁提携)で逮捕・起訴されました。
大手だから安心、とは言えない業界です。
労働組合には団体交渉権があるので、有給消化や退職日の調整を会社と話し合えます。
裁判の代理まではできません。そこから先は弁護士だけです。
おすすめの退職代行3社(公式ページで確認)
比較サイトの数字は写していません。3社の公式ページを直接開いて、そこに書いてあることだけを並べました。公式に書かれていないことは「記載なし」と書いています。
並べた順番の物差しは1つだけです。「会社との交渉について、公式ページに何と書いてあるか」。上のとおり、ここが運営元でいちばん差が出るところだからです。
料金の安さでも、知名度でもありません。
1位 退職代行Jobs
顧問弁護士監修と労働組合の連携で、有給や退職日の交渉まで頼める
- 有給を使い切って辞めたい人。退職日を動かしたい人
- 深夜や早朝に相談したい人(24時間365日と記載)
| 料金 | 27,000円(税込)。シンプルプランは27,000円、安心パックプランは29,000円 |
|---|---|
| 会社との交渉 | 労働組合と連携し「交渉が可能」と記載 |
| 運営 | 株式会社アレス/合同労働組合ユニオンジャパン |
| 対応時間 | 24時間365日 |
| 相談方法 | LINE・メール・電話 |
| 支払い方法 | クレジットカード・コンビニ決済・PayPay・現金翌月払い・銀行振込 |
| 返金保証 | 退職できなければ全額返金(適用は一度もないと記載) |
2026年8月26日(jobs1.jp)に公式ページを直接見て確認
2位 退職代行ネルサポート
確認できた5社で最も安い15,000円。追加料金なしの一律
- 会社ともめる見込みが低く、費用を抑えたい人
- 退職の連絡だけ代わりにやってほしい人
| 料金 | 15,000円(税込)。追加料金なし、すべてコミコミと記載 |
|---|---|
| 会社との交渉 | 記載なし |
| 運営 | 記載なし(「弁護士監修」の記載のみ) |
| 対応時間 | 記載なし |
| 相談方法 | 電話・LINE・メール |
| 支払い方法 | 銀行振込・クレジットカード |
| 返金保証 | 退職できなかった場合は全額返金 |
2026年8月26日(newlife-support.com)に公式ページを直接見て確認
3位 退職代行ニコイチ
2004年から続く老舗。累計68,343人の実績を公式に出している
- 実績の件数がはっきり出ているところに頼みたい人
- 分割で払いたい人(2回までと記載)
| 料金 | 27,000円(税込)。追加料金一切なしと記載 |
|---|---|
| 会社との交渉 | 記載なし(退職の意思を伝えるまで) |
| 運営 | 株式会社ニコイチ(民間企業) |
| 対応時間 | 7:00〜23:30(年中無休) |
| 相談方法 | 電話・LINE・メール |
| 支払い方法 | ゆうちょ銀行・各種カード・電子マネー・2回までの分割 |
| 返金保証 | 退職できなければ全額返金 |
| 実績 | 累計68,343人以上と記載 |
2026年8月26日(g-j.jp)に公式ページを直接見て確認
この3社に「弁護士が運営するサービス」は入っていません。 未払いの残業代やパワハラの損害賠償を請求したい場合、上の3社ではできません。弁護士に直接依頼してください(下の「未払いの給与や残業代がある人」で、公式ページを確認できた弁護士法人を1つ紹介しています)。この記事で確かめた5社は、いずれも弁護士法人ではなく「弁護士監修」「弁護士と連携」という位置づけでした。
退職代行CLEARは、2026年8月24日の時点で公式サイトに到達できませんでした。 名前を出している比較サイトが複数ありますが、当サイトでは内容を確認できていません。申し込みを考えている場合は、必ず自分で最新の稼働状況を確かめてください。
もう一度、3社を並べて見る
| Jobs | ネルサポート | ニコイチ | |
|---|---|---|---|
| 料金 | 27,000円 | 15,000円 | 27,000円 |
| 会社との交渉 | ◎ | △ | △ |
| 運営元のはっきりさ | ◎ | △ | ○ |
| 料金の低さ | △ | ◎ | △ |
| 運営 | 株式会社アレス/合同労働組合ユニオンジャパン | 記載なし(「弁護士監修」の記載のみ) | 株式会社ニコイチ(民間企業) |
| 対応時間 | 24時間365日 | 記載なし | 7:00〜23:30(年中無休) |
※ ◎○△ の付け方はこの記事の最後に全部書いています。金額は税込。公式ページの記載が変わることがあるので、申し込む前に必ず自分で確かめてください。
状況べつ:あなたに合うのはどれか
会社ともめていない・お金の請求がある・とにかく安く連絡だけしたい。
この3つで、選ぶ運営元が変わります。
会社と特にもめていない人
労働組合が運営しているところで足ります。 料金は2.5万円前後。有給の交渉までできて、この価格帯です。多くの人はここで足ります。
→ この記事で確かめた中では 退職代行Jobs が当てはまります。
未払いの給与や残業代がある人
弁護士一択です。 料金は2.75万〜10万円と上がりますが、お金の請求交渉は弁護士にしかできません。未払いが数十万円あるなら、回収できたときに料金の差額を上回る可能性があります。
→ 弁護士法人が運営する退職代行として、弁護士法人ガイア(弁護士法人ガイア綜合法律事務所)の公式ページを2026年8月31日に確認しました。有給消化・離職票や源泉徴収票の取り寄せ・残業代や退職金の請求まで対応すると明記されており、LINE・電話での相談は無料です。ただし料金は公式ページに記載がありません。 無料相談で見積もりを取り、金額を見てから決めてください。
とにかく安く、連絡だけ頼みたい人
民間でも構いません。ただし条件が1つあります。「交渉もできます」とうたう民間業者は避けてください。 できないことをできると言っている時点で、その業者は法律を守る気がありません。
→ 確かめた5社の中でいちばん安いのは 退職代行ネルサポート(15,000円)でした。ただし運営元が公式ページに書かれていません。
退職代行を使うメリット
- 会社と一度も話さずに辞められる — 電話も出社も要りません。連絡窓口が代行会社に移ります
- 引き止めに合わなくて済む — 「人手が足りない」「後任が決まるまで」を、本人が聞かずに済みます
- 有給を使い切って辞めやすくなる(労働組合・弁護士の場合) — 交渉ができる運営元なら、退職日と有給の話し合いを任せられます
- 辞めるまでの時間が読める — 多くの会社が「連絡した当日から出社不要」を掲げています
退職代行を使うデメリット
- お金がかかる — 2〜3万円。自分で言えば0円です
- 同じ会社には戻りにくい — 円満退職ではありません。出戻りを考えているなら向きません
- 業者を間違えると、かえってこじれる — できないことを「できる」と言う業者に当たると、退職手続きそのものの有効性を会社に争われる可能性があります
デメリットの3つ目だけは、選び方で消せます。 運営元が労働組合か弁護士かを確かめる。それだけです。
使わないほうがいいケース
このサイトは「退職代行を使いましょう」という立場ではありません。
次に当てはまるなら、まず自分で言うほうが早いし、安く済みます。
- 直属の上司と、ふつうに話せる関係がある — 引き止められるのが嫌なだけなら、退職届を出すだけで話は進みます
- 同じ会社に戻る可能性がある — 代行を使うと、その道はほぼ閉じます
- 辞める日まで1ヶ月以上ある — 急ぐ理由がないなら、2〜3万円を払う必要はありません
- 会社ともめていて、お金の請求もしたい — これは代行ではなく弁護士の仕事です。代行に頼むと二度手間になります
逆に、「言い出せないまま何ヶ月も経っている」なら、それはもう自分では動かせない状態です。2〜3万円で今週中に終わります。
使うときの流れ
- LINEで無料相談する — 匿名で構いません。「退職を考え始めた段階です」で通じます
- 料金を払って正式に申し込む — ここで初めてお金が発生します
- 希望を伝える — 退職日・有給を使いたいか・会社に返す物・受け取りたい書類
- 代行会社が会社へ連絡する — 本人はこの日から出社しません
- 書類のやり取りをして完了 — 離職票・源泉徴収票などは郵送で受け取ります
私は退職届を受け取る側に長くいました。代行会社から連絡が来たとき、会社が最初に確認するのは「本人の意思か」の1点だけです。そこがはっきりしていれば、あとは事務手続きとして流れます。引き止めの電話が本人に行くことは、実際にはほとんどありません。
申し込む前に確かめること
- 会社に返す物を手元に集めておく(保険証・社員証・パソコン・鍵)。これが遅れると手続きが止まります
- 私物を先に持ち帰っておく。連絡した日から出社しないので、机の中は取りに行きにくくなります
- 離職票が要ることを伝えておく。失業保険の手続きに必要です。会社が勝手に出してはくれません
- 辞めた翌月から、住民税の請求が自分に直接来ます。 給与天引きだったものがまとめて来ます。代行の費用とは別に、この分を残しておいてください
よくある質問
会社に「辞めさせない」と言われたらどうなりますか
辞められます。正社員なら、退職を伝えてから2週間で退職が成立します(民法627条)。会社の許可は要りません。就業規則に「1ヶ月前」と書いてあっても、法律が優先します。
親や家族に連絡が行きますか
代行会社から家族へ連絡することはありません。ただし会社が本人と連絡が取れないと判断して、緊急連絡先に電話することはあります。心配なら、その可能性を相談時に伝えて、会社への連絡文に「本人・家族への直接連絡は不要」と入れてもらってください。
有給は使い切れますか
運営元によります。民間企業は交渉できないので「有給を使いたいと伝える」までです。労働組合と弁護士は会社と話し合えます。有給が多く残っているなら、この違いは金額に直結します。
損害賠償を請求されませんか
実際に請求が通った例はほとんどありません。会社が損害を証明する必要があり、その立証が現実には難しいためです。ただし脅し文句として言ってくる会社はあります。言われた場合は自分で対応せず、弁護士に相談してください。
即日で辞められますか
多くの会社が「連絡したその日から出社不要」としています。ただし法律上の退職成立は2週間後です。その2週間を有給や欠勤で埋める形になります。
相談だけして、やめてもいいですか
構いません。ほとんどの会社が相談は無料・何度でも可としています。契約してお金を払うまで料金は発生しません。「もう少し続けてみます」で終わる人も普通にいます。
転職先に知られますか
代行を使ったことが転職先に伝わる仕組みはありません。離職票にも源泉徴収票にも、退職代行を使ったかどうかは書かれません。
公務員でも使えますか
制度が民間と違います(辞職の承認が要ります)。公務員は対応外としている代行会社が多いので、相談の最初に「公務員です」と伝えてください。
派遣・パート・アルバイトでも使えますか
使えます。ただし契約期間が決まっている働き方(有期契約)は、途中で辞めるのに条件が付くことがあります。契約書を手元に置いて相談してください。
まとめ
- 退職代行は運営元が3種類あり、できることが法律で決まっています
- 民間は「伝える」だけ。有給や退職日の交渉は労働組合から、お金の請求は弁護士だけです
- 大手だから安心とは言えません。2026年2月に大手の運営会社社長らが逮捕・起訴されています
- 迷ったら、契約する前にLINEで1通送ってください。返信の速さと、交渉の可否をどう答えるか。この2つで大体わかります
◎○△ の付け方
順位と印は、次の3つだけで決めています。使ってみた感想も、利用者アンケートも入っていません(このサイトは利用者アンケートを取っていないので、持っていないものを出しません)。
| 会社との交渉 | 会社との交渉について、公式ページに何と書いてあるか |
|---|---|
| 運営元のはっきりさ | 誰が運営しているかが、公式ページに書かれているか |
| 料金の低さ | 確認できた5社の中での料金の低さ |
- ◎… 公式ページにはっきり書いてある
- ○… 書いてあるが条件や例外がある
- △… 公式ページに書かれていない、または「できない」と書いてある
調べ方は、各社の公式ページを直接開いて、そこにある文言だけを書き写す方法です。比較サイトやまとめ記事の数字は1つも使っていません。公式に書かれていないことは、想像で埋めずに「記載なし」と書いています。
最後に:辞めたあとのことも、先に少しだけ
私は2026年に会社を辞めて、失業保険の受給・健康保険の切り替え・住民税の支払いを実際に体験しました。1つだけ先に伝えるなら——
辞めた翌月から、住民税の請求が自分に直接来ます。 給与天引きだったものが、まとめて請求されます。退職代行の費用とは別に、この分のお金を残しておいてください。
辞めたあとの手続きは別の記事で全部書いています(失業保険・国保・年金・離職票)。辞める前に一度読んでおくと、慌てません。
※本記事は2026年8月時点の調査に基づきます。料金・サービス内容は各社公式サイトで最新情報をご確認ください。