辞めたあとまで分かる退職ガイド 辞める前の不安から、辞めたあとの手続きまで
ホーム › Webデザイン職業訓練の就職率

Webデザイン職業訓練の就職率

この記事の結論
  • 公共職業訓練(離職者訓練)のデザイン分野は、委託訓練の就職率67.0%・受講者数5,749人(令和4年度、施設内訓練は受講者数93人と少なく参考値)
  • 求職者支援訓練(実践コース)のデザイン分野は就職率52.6%(従前の就職率70.9%)で、前年度の60.7%(同76.4%)より低下(いずれも厚生労働省「ハロートレーニングの実施状況」令和4年度速報値)
  • 訓練期間は公共職業訓練が概ね3か月〜2年、求職者支援訓練が2〜6か月(同資料)
  • 「デザイン分野」の統計はWebデザインに限らずグラフィックデザイン等を含む可能性があり、Web特化の数字ではない点は要確認
ぜんたいの流れ
  1. 1応募・選考
  2. 2受講(3〜6ヶ月)
  3. 3ポートフォリオ作成
  4. 4修了
  5. 5求人応募・内定
この記事の内容
  1. 結論:数字で見る就職までの実際
  2. 職業訓練でWebデザインを学ぶ、2つのルート
  3. 実際にどんな内容を学ぶか
  4. 就職率は本当のところどのくらいか
  5. 「デザイン分野」の数字はWebデザインそのものではない
  6. 受講のハードル:倍率と費用
  7. 実体験について、正直に書きます
  8. 次にやること

この記事は、退職後に無料の職業訓練でWebデザインを学んで就職したいが、「本当に仕事につながるのか」が分からず迷っている人に向けて書いています。 結論から言うと、技術そのものは職業訓練でも身につきますが、就職率はコースの種類によって差があり、令和4年度の実績では公共職業訓練(委託訓練)のデザイン分野が67.0%、求職者支援訓練(実践コース)のデザイン分野が52.6%でした。この記事では、この数字の中身と、訓練で学べる内容、受講までのハードルを整理します。

こんな状態ではありませんか
  • 職業訓練でWebデザインを学べば、本当に就職できるのか不安
  • 「デザイン分野は就職率が低い」という話をネットで見て迷っている
  • 公共職業訓練と求職者支援訓練、どちらのコースを選べばいいか分からない

結論:数字で見る就職までの実際

区分 訓練期間の目安 受講者数(令和4年度) 就職率(令和4年度)
公共職業訓練(離職者訓練)デザイン分野・施設内訓練 概ね3か月〜2年 93人 79.8%(母数が少なく参考値)
公共職業訓練(離職者訓練)デザイン分野・委託訓練 概ね3か月〜2年 5,749人 67.0%
求職者支援訓練(実践コース)デザイン分野 2〜6か月 5,447人 52.6%(従前の就職率70.9%)

(出典:厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(全体版)」資料3-2、令和4年度実績・速報値、2026年9月1日確認)

ここが要点

Webデザインのコースは多くが公共職業訓練の「委託訓練」(都道府県が民間スクール等に委託する形)として実施されています。「デザイン分野」全体の平均であり、Webデザインだけを切り出した公式統計ではない点は、あとの章で説明します。

職業訓練でWebデザインを学ぶ、2つのルート

無料でWebデザインを学べる公的職業訓練(ハロートレーニング)には、大きく2種類あります。

種類 主な対象者 訓練期間 費用
公共職業訓練(離職者訓練) 主に雇用保険の受給資格がある人 概ね3か月〜2年 無料(テキスト代等は自己負担)
求職者支援訓練(実践コース) 主に雇用保険を受給できない人 2〜6か月 無料(テキスト代等は自己負担)。要件を満たせば職業訓練受講給付金(月10万円等)も対象

(出典:厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(全体版)」資料3-2、2026年9月1日確認)

公共職業訓練は、都道府県立の職業能力開発校などが直接実施する「施設内訓練」と、都道府県が民間スクール等に委託する「委託訓練」に分かれます。Webデザインのように民間のノウハウが必要な分野は、委託訓練として実施されるケースが中心です。求職者支援訓練の受講手当の要件については、別記事で詳しく整理しています。

実際にどんな内容を学ぶか

訓練校・コースによってカリキュラムは異なるため断定はできませんが、調査した範囲では、Webデザイン系のコースで共通して扱われやすい内容として、次のようなものがあります。

  • HTML・CSSの基礎(Webページの構造とデザインの土台)
  • Photoshop・Illustratorなどのデザインツールの操作
  • WordPressなど、CMSを使ったサイト構築
  • ポートフォリオ(作品集)の作成
ここが要点

就職活動でWebデザイナーを目指す場合、ポートフォリオを作れるカリキュラムかどうかが重要になります。募集案内に「ポートフォリオ作成」の記載があるかは、コースを選ぶ際に確認しておきたいポイントです。

このほか、コースによってはWebマーケティングの基礎知識や、生成AIツールの活用を組み込んでいる例もあります。ただし、これらは個別の訓練校の募集案内を横断的に集計した公式統計ではなく、一般的な傾向として紹介しています。実際の内容は、申込み先の訓練実施機関の募集案内で必ず確認してください。

就職率は本当のところどのくらいか

冒頭の表のとおり、令和4年度の実績(速報値)では、公共職業訓練(委託訓練)デザイン分野の就職率は67.0%(受講者数5,749人)でした。施設内訓練は79.8%とやや高く出ていますが、受講者数がわずか93人しかなく、母数が小さいため参考程度に見ておくのが妥当です。

求職者支援訓練(実践コース)デザイン分野は、令和4年度の就職率が52.6%でした。この数字は雇用保険が適用された就職者だけを集計したもので、資料にはこれとは別に「従前の就職率」(雇用保険が適用されない形の就職者も含む、より広い集計)として70.9%という数字も併記されています。前年度(令和3年度)は就職率60.7%・従前の就職率76.4%で、令和4年度はいずれも前年より下がっています。

コース 就職率(令和4年度) 従前の就職率(令和4年度) 就職率(令和3年度) 従前の就職率(令和3年度)
求職者支援訓練(実践コース)デザイン分野 52.6% 70.9% 60.7% 76.4%

(出典:同上、2026年9月1日確認)

ここが要点

「就職率52.6%」だけを見ると低く感じますが、雇用保険適用の就職に限定した厳しめの集計であることは踏まえておく必要があります。実際に就職した人の割合は、これより高い「従前の就職率」70.9%に近い可能性があります。

「デザイン分野」の数字はWebデザインそのものではない

ここまでの数字はすべて厚生労働省の資料が集計している「デザイン分野」の実績です。この「デザイン分野」という括りが、Webデザインだけを指しているのか、グラフィックデザイン・DTP・イラストなど他の分野も含んでいるのかについて、資料全体(厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(全体版)」資料3-2全38ページ)を確認しましたが、内訳を示すデータは見当たりませんでした(2026年9月1日確認)。そのため、この記事で紹介した就職率・受講者数は、あくまで「デザイン分野全体」の数字であり、「Webデザインコースだけ」の数字として断定はできません。

自分が検討しているコースがWebデザインに特化しているか、グラフィックデザイン全般を扱うコースかによっても、実際の求人の当たりやすさは変わってくると考えられます。応募前に、そのコースの過去の就職実績(業種・職種の内訳)を、ハローワークや訓練実施機関の窓口で確認しておくと安心です。

受講のハードル:倍率と費用

求職者支援訓練(実践コース)デザイン分野は、令和4年度に受講申込者数16,390人に対して受講者数9,395人、応募倍率は1.45倍でした(認定コース数538・開講コース数524、中止率2.6%)。人気コースではあるものの、「何倍もの狭き門」というほどの倍率ではありません。

費用は、公共職業訓練・求職者支援訓練のどちらも受講料は無料で、テキスト代など一部の実費のみ自己負担です。ソフトの利用料や検定料が別途かかるコースもあるため、募集案内で事前に確認しておくとよいでしょう。選考(面接・筆記試験)については、別記事で流れと服装の考え方を整理しています。

実体験について、正直に書きます

私の場合

正直に書きます。私自身は2026年6月末に前職を会社都合で退職し、ハローワークでの求職申込みと失業保険(基本手当)の手続きは経験していますが、公共職業訓練・求職者支援訓練のいずれも申込み・受講した経験がなく、この記事のテーマであるWebデザインの職業訓練を受けたことはありません。

そのため、この記事に書いた就職率・訓練期間・受講内容の傾向は、自分で経験した内容ではなく、厚生労働省が公表している実績データをもとに整理したものです。「調査した範囲では」という前提で読んでください。

次にやること

まず、自分が検討しているコースが「公共職業訓練(委託訓練)」なのか「求職者支援訓練(実践コース)」なのかを確認し、募集案内にポートフォリオ作成が含まれているか、過去の就職実績(業種・職種の内訳)を教えてもらえるか、ハローワークまたは訓練実施機関の窓口で聞いてみてください。 就職率の全国平均だけで判断せず、自分が受けようとしているコースの実際の実績を確認するほうが、就職までの距離を正確につかめます。


※本記事は2026年9月時点で確認できた厚生労働省の実績データ(令和4年度・速報値)をもとに整理したものです。「デザイン分野」の統計にはWebデザイン以外の分野が含まれている可能性があり、Webデザインコースだけの数字ではありません。実際の就職率・カリキュラムはコースごとに異なるため、募集案内または窓口で必ずご確認ください。心身の不調がある場合は、医師・産業医にご相談ください。

出典 - 厚生労働省「ハロートレーニング(公的職業訓練)の実施状況(全体版)」資料3-2(令和4年度実績・速報値。公共職業訓練デザイン分野の受講者数・就職率、求職者支援訓練実践コースデザイン分野の受講者数・就職率・応募倍率・訓練期間の出どころ。2026年9月1日確認、https://www.mhlw.go.jp/content/11801000/001151142.pdf )

当サイト運営者

退職届を受け取る側に長くいて、そのあと自分が出す側になりました

人を採用し、辞めていく人を見送る立場に長くいました。退職代行から電話を受けたこともあります。そして自分が辞める番になり、失業保険の申請・ハローワークでの手続き・健康保険の切り替え・住民税の直接納付・保育園の継続手続きまで、すべて自分で通りました。両側を見た人間が書いています。「代行を使ったら会社はどう思うのか」に答えられるのは、受け取ったことがあるからです。

この記事の作り方: 下書きにAIを使い、法令の条文と官公庁の公式ページに照らして事実確認したうえで公開しています。確認の取れない記述が残る記事は公開せず、一次資料が見つからない箇所は本文にそう書いています。確認の手順を見る →

あわせて読みたい