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転職は何社応募するのが普通か

この記事の結論
  • 民間調査では平均応募社数の数字に幅がある(doda調査=約31.9社、マイナビ調査=13.6件)
  • これは調査対象の違い(転職エージェント利用者か、転職活動をした人全体か)によるとみられる
  • 書類選考通過率はマイナビ調査で37.3%(平均5.1件通過)。dodaの数字から逆算すると書類提出27社→一次面接進出5社で約18.5%
  • 「何社が普通か」への公的な基準は無く、目的に応じて動かす数として捉えるのが実務的
  • 公的統計(厚労省の転職者実態調査)には応募社数の集計データは見当たらない(2026年9月4日確認)
この記事の内容
  1. 結論:応募社数の「普通」は調査によって数字が違う
  2. dodaの調査データ:平均31.9社、内定1社に27社
  3. マイナビの調査データ:平均13.6件、通過率37.3%
  4. なぜ調査によって数字が2倍以上違うのか
  5. 公的統計に応募社数のデータは無い
  6. 「何社が普通か」への実務的な答え方
  7. 書類選考が通らないときに見直す点
  8. 平均応募社数から「自分は何社か」を出す計算例
  9. 次にやること

「まだ2〜3社しか応募していないけど、これで少ないのか」「書類選考がなかなか通らないけど、自分だけ通過率が低いのか」と不安になっている人向けの記事です。 結論から言うと、「何社が普通か」に公的な基準は無く、民間の調査データでも数字には幅があります。この記事では、実際に公開されている2つの調査データと、その数字をどう受け止めればいいかを整理します。

こんな状態ではありませんか
  • 転職活動を始めたばかりで、何社くらい応募すればいいのか分からない
  • 書類選考がなかなか通らず、自分の通過率が普通なのか低いのか判断できない
  • 「みんな何社くらい受けているのか」を知った上で自分のペースを決めたい

平均応募社数の答えを先に書きます。

  • 調査によって平均は違います。マイナビ「転職動向調査2024年版」は8.8件、同「転職活動実態調査2025」は13.6件、dodaは31.9社です
  • 数字が割れるのは、測っている人の集まりが違うためです。エージェント利用者に限ると多くなります
  • 自分の目標は平均ではなく、「欲しい内定数 ÷ 内定率」で出せます。計算例は下の節にあります

結論:応募社数の「普通」は調査によって数字が違う

調査 対象 平均応募社数・件数 書類選考通過率の目安
doda(2025年4月〜2026年3月・内定獲得者) dodaエージェントサービス利用者 31.9社 明記なし(書類提出27社→一次面接5社から逆算すると約18.5%)
マイナビ「転職活動実態調査2025」 20〜50代正社員500人(2024年7月〜2025年6月に転職) 13.6件 37.3%(平均5.1件通過)
ここが要点

2つの調査で平均応募数が2倍以上違います。どちらかが「正しい」わけではなく、調査対象が違うためです。自分の応募数を他人の数字とそのまま比べて一喜一憂する必要はありません。

dodaの調査データ:平均31.9社、内定1社に27社

doda(パーソルキャリア)が公開している調査データによると、2025年4月〜2026年3月の1年間にdodaのエージェントサービスを利用して内定を得た人の平均応募社数は31.9社でした(2026年9月4日確認)。

内訳としては、2社以上に応募した人が94.9%、11社以上応募した人が66.4%となっており、複数応募が前提になっていることが読み取れます。また、内定を1社獲得するまでの目安として、書類提出27社・一次面接進出5社という数字が示されています。ここから単純に計算すると、書類選考を通過して一次面接に進める割合は5÷27で約18.5%です。

この数字はdodaという転職エージェントを利用した人に限定されたデータである点に注意してください。エージェントは求職者に複数の求人を紹介する仕組みのため、自分で探して応募する場合より応募数が多くなりやすい傾向があります。

マイナビの調査データ:平均13.6件、通過率37.3%

マイナビが実施した「転職活動実態調査(2025年)」は、正社員として働く20〜50代のうち、2024年7月〜2025年6月に転職活動をして実際に転職した500人を対象にした調査です(調査期間2025年7月10日〜15日、2026年9月4日確認)。

この調査での平均応募件数は13.6件、うち書類選考を通過した数の平均は5.1件で、書類選考通過率は37.3%でした。さらに面接段階の通過率は、一次面接が約30%、二次面接が30〜50%、最終面接が約50%となっています。内定率は17.0%(平均内定数2.3件)です。

こちらは転職エージェントの利用者に限定せず、転職サイトや直接応募なども含めた「転職活動をして転職した人全体」を対象にした調査である点がdodaの調査との違いです。

なぜ調査によって数字が2倍以上違うのか

doda(31.9社)とマイナビ(13.6件)の数字がこれだけ違う理由について、両調査の原典に明確な説明はありません(2026年9月4日確認)。ただし対象の違いから、次のような推測は成り立ちます。

  • dodaの調査は「エージェントサービスを利用して内定を得た人」に限定されている。エージェントが複数の求人を紹介する仕組み上、応募数が増えやすい
  • マイナビの調査は転職サイト経由や直接応募も含めた「転職活動をして転職した人全体」が対象で、応募経路が幅広い

どちらの数字も「間違い」ではなく、測っている集団が違うというだけです。自分がエージェント経由で活動しているなら30社前後、サイトや直接応募も併用しているなら10社台という数字を目安にするくらいの受け止め方が実務的です。

公的統計に応募社数のデータは無い

厚生労働省は「雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)」を実施していますが、検索して確認した範囲では、この調査は転職理由・転職経路・賃金の変化などが中心で、応募した企業数を集計した公的統計は見当たりませんでした(2026年9月4日確認)。

つまり「平均応募社数◯社」という数字は、現時点では民間企業(転職エージェント・転職サイト運営会社)が自社の会員データをもとに公表しているものに限られます。国が定めた基準や、全転職者を対象にした網羅的な統計ではない、という前提で数字を見る必要があります。

「何社が普通か」への実務的な答え方

2つの調査を踏まえると、「何社が普通か」に一つの正解はありませんが、次のように考えると実務上は動きやすくなります。

状況 目安の考え方
在職中で時間が限られる 一度に多く応募するより、書類の質を上げて少数精鋭で進める人もいる
離職中で時間に余裕がある 応募数を確保しやすい。両調査とも10社以上応募している人が多数派
エージェント経由で活動している dodaの数字(30社前後)が近い母集団になりやすい
サイト・直接応募中心 マイナビの数字(13〜14件)が近い母集団になりやすい
書類選考がなかなか通らない 応募数を増やすより先に、書類の内容(職務経歴書・志望動機)を見直す方が効果的な場合が多い

応募数そのものを目標にするより、「書類選考の通過率が極端に低い(1〜2割を大きく下回る)状態が続いていないか」を見る方が、活動の軌道修正には役立ちます。

書類選考が通らないときに見直す点

マイナビ調査の書類選考通過率37.3%を大きく下回る状態(体感として10社応募して1社も通過しない、など)が続く場合は、応募数を増やす前に次を見直す余地があります。

  • 職務経歴書が応募先の求める経験・スキルと噛み合っているか(使い回しになっていないか)
  • 応募している求人の要件と、自分の経験に大きな乖離が無いか
  • 転職エージェントを使っている場合、担当者に書類の見直しを相談できているか

これは一般的な見直し観点であり、個別の書類の良し悪しを判断する専門的な助言ではありません。転職エージェントやキャリアアドバイザーに実際の書類を見てもらうのが確実です。

平均応募社数から「自分は何社か」を出す計算例

平均応募社数を知っても、「で、自分は何社受ければいいのか」が残ります。平均は他人の集まりの真ん中でしかないので、欲しい内定の数から逆算するほうが目標を立てやすくなります。

まず、見かける平均の数字を並べます。

調査 平均 面接まで進んだ数 対象
マイナビ「転職動向調査2024年版」(2023年実績) 応募8.8件 3.6件 転職者(閲覧した求人は平均28.4件)
マイナビ「転職活動実態調査2025」 応募13.6件 (一次通過率は約30%) 転職した正社員500人
doda(内定獲得者) 31.9社 一次面接進出5社 エージェント利用者

マイナビの2つの調査で数字が違うのも、聞いた相手と年が違うためです。どれが本物かではなく、自分に近い集まりを選びます。

計算例(内定を1社ほしい人が応募する数)

前提は、マイナビ「転職活動実態調査2025」の内定率17.0%(平均13.6件の応募で平均2.3件の内定)です。

目標 計算 応募数の目安
内定1社 1 ÷ 0.17 ≒ 5.9 約6社
内定2社(比較して選びたい) 2 ÷ 0.17 ≒ 11.8 約12社
dodaの目安で内定1社 書類提出27社 27社

内定率は人によって大きく変わるので、上の数字は幅のある目安です。応募を始めて5〜10社たったら、自分の通過数を数えて計算し直してください。たとえば10社出して書類を通ったのが2社なら、書類通過率は20%です。同じ式で、あと何社出せばよいかが見えます。

同時に何社まで応募するか(分かれ目)

次に詰まりやすいのが、「一度に何社まで出していいか」です。公的な上限はなく、分かれ目は時間と返事の期限です。

状況 同時に多く出すと 絞って出すと
離職中で時間がある 内定を横に並べて比べやすい。面接日の重なりは日程調整で対応できる 1社ごとに書類を作り込める。結果が出るまでの期間は長くなる
在職中で時間が限られる 面接日が重なり、仕事を休む回数が増えやすい 書類の質を保てるが、活動は長引きやすい
経験が応募先と離れている(未経験の職種など) 通過率が低くなりやすく、数を出さないと面接まで届かないことがある 向き合う1社の準備は深くできる

選考の長さの目安として、マイナビ「転職動向調査2024年版」では、応募から内定通知までが「2週間〜2ヵ月未満」という回答が5割超でした。ここが企業ごとにずれるため、同時に出した会社の内定の返事期限が重なることがあります。出す前に、「志望度の高い順」に並べておくと、重なったときに迷いません。

出典:マイナビ転職エージェント「転職動向調査2024年版」を引用した解説ページ(https://mynavi-agent.jp/knowledge/common/35.html)、doda(https://doda.jp/guide/oubo/heikin/)、マイナビ転職「転職活動実態調査(2025年)」(https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/caripedia/277/)。いずれも2026年10月9日確認(転職動向調査の数字は上記解説ページ経由)。

次にやること

いまの応募数・通過率を、doda(平均31.9社)かマイナビ(平均13.6件・通過率37.3%)のどちらか近い母集団の数字と照らして、「極端に外れていないか」だけを確認してください。極端に低い通過率が続く場合は、応募数を増やす前に職務経歴書の内容を見直してください。

当サイト運営者

退職届を受け取る側に長くいて、そのあと自分が出す側になりました

人を採用し、辞めていく人を見送る立場に長くいました。退職代行から電話を受けたこともあります。そして自分が辞める番になり、失業保険の申請・ハローワークでの手続き・健康保険の切り替え・住民税の直接納付・保育園の継続手続きまで、すべて自分で通りました。両側を見た人間が書いています。「代行を使ったら会社はどう思うのか」に答えられるのは、受け取ったことがあるからです。

この記事の作り方: 下書きにAIを使い、法令の条文と官公庁の公式ページに照らして事実確認したうえで公開しています。確認の取れない記述が残る記事は公開せず、一次資料が見つからない箇所は本文にそう書いています。確認の手順を見る →

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