失業保険の振込口座を変えたいとき
- 1新口座を用意
- 2持ち物をそろえる
- 3窓口で手続き
- 4次回振込で反映確認
この記事の内容
この記事は、失業保険(基本手当)の振込先口座を、結婚や引っ越し、口座整理などの理由で変えたい人に向けて書いています。結論を先に言うと、振込口座の変更はハローワークの窓口で行う手続きで、郵送や電話だけでは完結しません。新しい通帳を持って行けばその場で終わる方法と、通帳が手元にない場合に使う届出の2通りがあります。
- 結婚や引っ越しで口座を変えたが、失業保険の振込先をどこで変更すればいいか分からない
- 次の認定日の振込に、変更が間に合うかどうか不安
- 新しい口座の通帳がまだ手元になく、どうすればいいか分からない
どれかに当てはまるなら、まず手続きの窓口と持ち物を確認してください。
結論:窓口はハローワーク。方法は2通り
失業保険(基本手当)の振込先口座を変えたいときは、現在受給手続きをしている管轄のハローワークの窓口で変更します。ネットバンキングのマイページや電話、郵送だけで変更が完結する仕組みはありません。
この手続きには雇用保険法施行規則第44条第2項・第3項という根拠があります。口座を新しく指定するときは「払渡希望金融機関指定届」、すでに指定した口座を変更するときは「払渡希望金融機関変更届」(いずれも様式第18号)を管轄ハローワークに提出することが定められています(雇用保険法施行規則第44条の全文、および厚生労働省公表の様式第18号記入例で2026年9月確認)。
手続きの方法は、新しい口座の通帳を持って行けるかどうかで2通りに分かれます(教育訓練給付金.JP・hwiroha.comの解説記事、厚生労働省公表の様式第18号記入例を2026年9月確認。以下同)。
- 通帳(またはキャッシュカード)を持参できる場合:様式第18号の注意書きに「金融機関の確認を受けずに、この届の提出と同時にあなたの本人名義の通帳又はキャッシュカード(現物)を提出しても差し支えない」と明記されており、窓口でその場で手続きが進みます
- 通帳を持参できない場合:「払渡希望金融機関変更届」(様式第18号)という届出書を使う。銀行で確認印をもらってから、あらためてハローワークに提出する分、手続きが1往復増える
どちらの方法でも、本人であることと口座が本人名義であることを確認するための書類を合わせて持って行く必要があります。
2つの変更方法を比較する
| 通帳を持参する場合 | 払渡希望金融機関変更届を使う場合 | |
|---|---|---|
| 使う場面 | 新しい口座の通帳・キャッシュカードが手元にある | 通帳をすぐに用意できない |
| 窓口での回数 | 1回で完了 | ハローワーク→銀行→ハローワークの3ステップ |
| 銀行での作業 | 不要 | 金融機関確認印・金融機関コード・店舗コードの記入が必要 |
| その場での完了 | できることが多い | できない(書類を持ち帰って銀行に行く分、日数がかかる) |
急いでいるなら、通帳(またはキャッシュカード)を持参する方法のほうが早く終わります。 届出書を使う方法は、銀行の窓口対応が営業時間内に限られる分、余分に1日以上かかると考えておいたほうが安全です。
持ち物チェックリスト
窓口に行く前に、次の項目を1つずつ確かめてください。
- □ 新しい口座の通帳、またはキャッシュカード(本人名義であること)
- □ 認印(シャチハタなど、ゴム印タイプは避ける。銀行の届出印である必要はない)
- □ 雇用保険受給資格者証、またはマイナンバーカード(個人番号カード)
- □ 通帳を持参できない場合は、ハローワークで受け取った「払渡希望金融機関指定・変更届」(様式第18号)を先に用意しているか
- □ 変更したい口座が、失業保険の振込先として指定できる金融機関かどうか(次の章を参照)
このうち1つでも欠けると、窓口でその場では手続きが終わらず、出直しになる可能性があります。
次回の振込に間に合うか|窓口で確認する文例
「いつまでに変更すれば次回の振込から新しい口座に反映されるか」という締め切りについては、厚生労働省公表の様式第18号記入例、ハローワークインターネットサービス、ハローワーク大阪東の受給Q&Aページを確認したが、一律の日数・期限を示す公式資料は見当たらなかった(2026年9月確認)。管轄のハローワークやその時点での処理状況によって扱いが変わる運用差と考えられ、全国共通の答えとして公表されているものではないようだ。
確実なのは、認定日ぎりぎりに駆け込むほど、次回の振込に間に合わない可能性が高くなるということです。変更したいと分かった時点で、できるだけ早く窓口に行くか、電話で確認しておくと安心です。電話で聞くときは、次のような聞き方で用件が伝わります。
お世話になっております。基本手当を受給している◯◯(氏名)と申します。
振込先の口座を変更したいのですが、次回の認定日(◯月◯日)の振込に
間に合わせるには、いつまでに手続きすればよいか教えていただけますか。
管轄ハローワークの電話番号は、雇用保険受給資格者証か、離職時に渡された案内に記載されています。窓口に行く前にこの一本を入れておくと、二度手間を避けられます。
変更できない口座もある
厚生労働省が公表している様式第18号の記入例に「ネットバンク等一部ご利用いただけない金融機関があります」との注記があり、一部のネット銀行は振込先として指定できない場合があることが確認できます(厚生労働省公表の様式第18号記入例を2026年9月確認)。外資系金融機関について同様の記載は見当たらなかった。ゆうちょ銀行を指定する場合は、通常の銀行口座とは異なり支店名・店舗コードの記載は不要で、代わりに通帳に書かれた記号・番号を記載します(同資料で確認)。
新しい口座を用意する前に、その金融機関が指定できるかどうかを、変更手続きのついでに窓口で確認しておくと二度手間になりません。
実体験について、正直に書きます
私自身は2026年に離職して基本手当を受給しましたが、受給期間中に振込口座そのものを変更する必要が生じたことはありません。そのため、この記事の手続き部分は自分の体験ではなく、調査に基づいて整理した内容です。窓口での実際の所要時間や、担当者ごとの案内の細かな違いについては体験できていない範囲として明記しておきます。
次にやること
振込口座を変えると決めたら、まず新しい口座の通帳(またはキャッシュカード)を用意し、雇用保険受給資格者証を持って、次の認定日を待たずに管轄のハローワークの窓口へ行ってください。 間に合う期限は公式に一律で示されていないため、余裕を持って動くほど安全です。通帳をすぐに用意できない場合は、窓口で「払渡希望金融機関指定・変更届」を先にもらっておくと、銀行での手続きにすぐ移れます。受給資格者証そのものの読み方は雇用保険受給資格者証の見方、認定日から振込までの日数の目安は失業保険は何時に振り込まれるかを参照してください。
※本記事は2026年9月時点の情報整理です。振込口座変更の根拠となる届出(様式第18号)と提出方法は雇用保険法施行規則第44条・厚生労働省公表の様式記入例にそって整理しています。「次回振込に間に合う期限」については、厚生労働省・ハローワークの公表資料を確認した範囲では一律の記載が見当たりませんでした。実際の手続きの可否・期限は、管轄のハローワークに直接ご確認ください。心身の不調がある場合は、手続きより先に医師・産業医にご相談ください。
出典(2026年9月23日・9月26日確認) - 雇用保険法施行規則第44条第2項・第3項(払渡希望金融機関指定届・変更届の提出義務。様式第18号の根拠規定。同規則の全文で2026年9月26日確認) - 厚生労働省「払渡希望金融機関指定(変更)届 記入例」様式第18号(通帳・キャッシュカード現物提出で金融機関確認印が不要になる規定、ネットバンク等一部利用できない金融機関がある旨、ゆうちょ銀行の記載方法を2026年9月26日確認) https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000562576.pdf - ハローワーク大阪東「雇用保険(失業等給付)受給に関するQ&A」(振込口座変更・締切に関する記載の有無を確認。該当記載なし。2026年9月26日確認) https://jsite.mhlw.go.jp/osaka-hellowork/list/higashi_koyouhoken_qa.html - 教育訓練給付金.JP「口座振り込み、現金による支給、振込先を指定・変更する方法【払渡希望金融機関指定変更届】」(通帳持参の場合とお届書を使う場合の2通りの手続き、必要書類の記載) https://kyoikukunren.jp/a/564 - hwiroha.com「Q.振込み口座を変更するにはどのような手続きをしたら良いですか?」(通帳・認印での手続き、一部金融機関が指定できない場合がある旨の記載) https://www.hwiroha.com/qa/qa040.html - ハローワークインターネットサービス「雇用保険の具体的な手続き」(振込口座変更に関する記載の有無を確認。該当記載なし) https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_procedure.html - 本サイト記事011(雇用保険受給資格者証の見方)・166(失業保険は何時に振り込まれるか)